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排外主義や時代錯誤は住みにくい社会を生むのみ

「生活保護受給世帯の3分の1が外国人」
「生活保護目当ての外国人が日本に殺到」
「外国人が国保にただ乗り」
 私はこのブログのほうでは、あまり政治トピに踏み込むつもりはないのですが、明日(2025年7月20日)投票日の参院選に向けての、党首や候補者の演説や投稿内容で、推測や先入観でものをいうような態度が目につき、大変不愉快に思っています。
特にヘイトや差別勘定を煽るようなフェイクを垂れ流しているものや、それを信じたり拡散しているものも、悪質であり、人間として稚拙といわざるをえません。
外国人、物価高騰、少子化、それぞれで異なる意見をもつことそのものはいいと思います。
ただ、自分が心理的に信じたいと思うことについては根拠がなくても信じ込み、自分の意見を否定する情報は根拠があっても受け付けない、

そういった思考は、一種、確証バイアスともいえるもので、ある意味信仰宗教の原理ではないかと。勿論悪い意味での宗教。
選挙にかかわることだけではありませんが、どうも昨今、責任ある立場で発信しているものも、それを閲覧しているものも、そういったバイアスに囚われ、助長しあっている面がないかという気がしてなりません。
上記の「」は明らかに不正確で、外国人のみならず生活保護を受けている方にも失礼。

 もう一ついえば、少子化対策も、あくまで今現在の国民のニーズや実態に即した形で、支援し、制度作りを行うのが政治の役割であって、

たとえば、女性が働きながらでも出産や育児をやりやすいよう環境整備を進める、あるいは職場復帰へのハードルをいかにして下げるか、そういうことが求められているといえるでしょう。
勿論男性が育児に平等に参加できるようにすることも大事。
専業主婦、最近では専業主夫 という生活スタイルを望む方々も安心して生活できる。
いわばどんな立場にせよ、多様化する働き方や家庭のニーズに対応することが大事なのであって、早く結婚、早く出産をと古い価値観に女性を押し込めようとするなど、もってのほか!
そもそも時代のニーズに合わない政策を推し進めようとしても、ほとんど効果はないはず。

 なんにしても、弱い立場の人たちに僻みの感情を向けたり、悪い意味で時代錯誤することは、なんの解決にもならない。
それどころか、エビデンスに基づいた冷静な議論よりも、先入観や力関係でことが決まるような、脆く危険な社会を作ってしまうだけではないかと私は思います。

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